「平時に乱を忘れず」
人形を彫るには、目は小さく、鼻は大きくしておきます。
あとで、「シマッタ!!!」と嘆かなくてよいようにするための一種の備えです。
目をはじめから大きく彫ってしまうと、小さくできませんし、
鼻もはじめから小さく彫ってしまうと、大きくできません。
"あたりまえ"のことです。
ひとはこの、あたりまえをふと忘れてしまいます。
今年はまだ始まったばかりですが、世界中に並並ならぬ経済的打撃の火種が燻っています。
10年前のリーマンショック時には、
金融業会で「キャッシュ イズ キング!」と謳われていました。
自分は自分ではありますが、それ相応のポジションにおられる方は、
上からも下からも観察されています。
特に下からの眼の数のほうが多いです。
ですから、勉強しましょう。
道を歩いているとき、旅行先で見たもの聞いたもの、日経新聞や古典を読む。
10万円以下でもよいので株や金を買ってみるとか・・・
買ってしまうとその動向が気になりますから。
そうして次第に自分の触覚が鍛錬されて行くと思います。
そういう私もまだまだ勉強不足を日々感じていますし、
自分の器の小ささに嘆く日々です。(泣)