「斎藤ジン」
斎藤ジンさんという、ワシントン在住のコンサルタントの初めての著書です。
分かり易く書いてあるので、カタカナばかりの解読困難な本ではありません。
むしろ分かり易い。
日本のメガバンクに勤務したのち、日本式の労働環境への
不信感・違和感や自身がトランスジェンダーであることもあって、単身渡米。
海の外から日本がどう見えるかなど、端的に書かれています。
そのなかで、わたしが一番気になったフレーズをご紹介します。
(抜粋)
~企業にしても、部門の統廃合や解雇をしても、昔のように非難されることがなくなりつつあります。
また、これまでは支払っている給与に見合うリターンのない社員を抱えていたので、
IT投資などの合理化をせず、余っている社員を使って人海戦術で対応してきましたが、
そんな人的猶予は加速度的に縮小していきますので、IT化は生き残りに不可欠となります。
実際、米国のAI企業が日本に来ているのは、
労働人口と労働生産性の問題を解決するに際し、
AIを導入せざるをえないということ、
そしてAIを導入しても雇用問題として騒がれることが無い、そう考えているからです。~
上場企業が、何百人リストラ、もしくは早期退職者募集、などという記事を目にしていまさら、けしからんと思う方が居るでしょうか?
場合によっては株価が上がることさえあります。
そういえば、
烏丸通り四条上がる西側のマクド+書店のあともながらくテナントが空いていて、
みんな今度は何が出来るのかと噂していましたが、「アクセンチュア」でした。
斎藤ジンさんの言う通り、米国企業がしれーっと存在感を増してきました。
なにげないことではないんですね。
AIでリストラしても誰も文句言えなくなっていることにたいして、これが“普通“の時代。
なので、日本では人口が毎年激減していますが、それも
“普通”になって、移民やインバウンドで
「日本列島別荘地化」していって人口減少の穴埋めとなって行くような気がします。
10年ぐらいあっという間に経ちますが、いまからの
10年は激変に備えておかないといけないということです。
他界していたら仕方ないですが・・・
😓