2022年4月18日月曜日

最近の社長

 

「死生観」

 

 

中村哲さんの本を読みました。

そもそも医者なのに、ユンボを運転して灌漑用水路や井戸を掘って

アフガニスタンの砂漠を実りの緑にして、人々の生活が成り立つように30年も貢献されました。

アフガンのひとが難民となったり、争いごとを少なくして生きていくために。

ご自身も息子さんを10歳で亡くされています。

地雷などで片足を失った人は、杖をついてなんとか生きていけるのですが、

両足を失くした人は助けない。

山岳地帯では車椅子なんてないし、その家族たちも食うや食わずなのでお世話できない。

共倒れを避けるため、暗黙の掟だそうです。

日本では論外ですが、人の死が日常化していない日本ではそもそもかけ離れています。

中村哲さんも、「○○を考える会」とか、「米国とアフガン戦争」とかいう演題で

講演を依頼されるそうですが、募金集めの為もあるので引き受けて居られたようですが、

内心はいくら現状を言葉で綴っても理解されないし、お金さえ出したら何とかなるン違うの?と、

感じることが多いので、平和な国での公演は快く思っておられないように読めました。

特に日本に一時帰国するたびに、いまの日本に違和感を訴えて居られました。

最後は車中で銃撃にあって亡くなられました。

自分以外の人の為に、金も名も要らない。

戦闘が普通の国なので、もしかして命も・・・

なにか、息子さんに背中を押されてはったんかなぁ、と思いました。

ホントに日本は蝕まれている。