2013年2月25日月曜日

最近の社長

「タイ・バンコク」2


サイアムデンソー社の見学。
デンソーは、1部上場のカーエアコンや半導体製造の大会社です。
「カイゼン」(改善)は日本語ですが、「ツナミ」(津波)と同じく海外ではその国にその意味の単語自体が無いことがあります。タイの大津波が2年前ありましたが、津波という単語がなかったので地元のひともみんな「ツナミ」と言います。
「カイゼン」は凄い。
タイ人の女性が10人並んで流れ作業。カイゼンで9から8名で作業できるようになる。
次は時短。90秒かかってた作業を46秒に。
150センチほどの小柄なタイ人女性が2交代・12時間勤務(多分小一時間は休憩?残業に対してはコンプラが緩い)。
月給は日本円で3,4万円。それでも最低賃金が引き上げられたところです。
夕方5:00を過ぎると作業員がイナゴの大群の如く出てくるので、工業団地は大大大渋滞。派遣社員用の専用バス(キンキンキラキラの日本のアニメがバス全体にペイントされたバス)が何十台も来て出られなくなるので出入りの業者はみんなその時間は避けるとのこと。日本企業が半分以上でその他は外資企業。
「野麦峠」を少し思い出しました。
日本も昔はそれに近かったはず。いつしか、日本は、日本人は中国・タイ・カンボジア・フィリピンの人より「上」。
そう思ってはいないでしょうか・・・もう、一部かそれ以上に追い越されていますよ。
デンソーさんのタイ人社員さんには、上の人がなにもいわないのに「カイゼン」するために不要になったダンボールで、こんな装置を創ったら作業がはかどるからと言って3か月かけて手作業で模型をつくり、
それを上司の決裁をとり実際に工作機器を創ってはりますよ。日本の本社でもお披露目したとのこと。
これもまた、昔は日本人もそうであったはずですよね・・・・・