2019年4月22日月曜日

最近の社長


「解体工事」


4月以降、解体しなければならない現場が4か所。
敷地はそれぞれ、56坪、71坪、107坪、最後に61坪。
全部木造の2階建てです。

なにも難なく行きそうだなと高を括っていると、そんなときに限ってなんか出てきます。  
なんか出てくる、というのは苦情のえげつないレベル4くらいの
クレーマーが現れることを言います。

京都は戦火で焼けてないのもあって、町屋や棟続きの長屋も多くて
隣とピッタリくっていているのには、結構手をやきます。

井戸や防空壕やなかには想像を絶するような事象が起こります。
建築の際にはもっと深刻で、私がまだ20代のとき、
担当した5階建の建物を新築する際、地中深く掘って、埋設基礎、
地中梁を設置するために何メーターか掘るのですが、
隣の古い木造家屋が傾いてしまいました。

烈火のごとく怒りまくった家に呼び出され、私はひとり訪問。
「これどないしてくれるねん!」
ふすまや障子が歪みのために閉まらなくなっていたのです。
初老のご主人は廊下で私を飛び蹴りしようとされて、コケてしまわれて、〝どすん“
近所の人も出てきて、私もどうしようもなくて、
誤り倒して上司のもとへ駆け帰りました。

その後はよく覚えてませんが、ふすま、障子を大工さんに削ってもらい
ごまかした処理でこらえてもらったと思います。いまだに胸の痛む思いです。

施主としては、結局、下請け任せでは事足りません。
と、いうことでなんでも事に取り掛かるときには、安易な考えは禁物です。

最近読んだ本にもこんなフレーズがありました。
【成功した人は、失敗し易い】