2014年8月25日月曜日

最近の社長

「論語と算盤(そろばん)」


 「成功は、人たるの正しい務めをまっとうしたことによって生じるカスのようなものであること
からしても、なおさら意に介することなく、道理にしたがっていけばよいことなのである。」

また、
「一時の成功や失敗は、長い人生、価値の多い人生において出てはすぐ消える“あぶく”
のようなものだ。」

渋沢栄一(1840~1931)

ご存じ、日本の資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一です。
本のタイトル「論語と算盤」
難しいようですが、超簡単に訳してある本があったので迷わず買って、
間を空けず2度読んでみました。
先の、2ツのフレーズですが非常に面白いです。
成功は、カスのようなものとは、多くの銀行や企業・学校を500もの立ち上げに
携わった渋沢栄一ゆえの言動であり、
また、あぶく=現代のバブルを100年前から唱えて、
一時の成功も一時の失敗も“あぶく“(バブル)であると・・・

 どうして、ひとは70年ほどのあいだ(仕事人生40年間)に偉大な、あるいは
大成を成したりできるのでしょうか?
ひとによっては、死んでから評価される場合も多いですよね。
使命感ですか? 利他心ですか?
渋沢栄一が日本人のために遺してくれた論語と算盤からは、
官僚を辞めて論語の教えに沿って事業を推し進めていくという、
強靭な意志が読み取れます。
よく、大成を成すには「投獄・倒産・大病」と見聞きしますが、
どれも無理です。
時代が違います。

しかし、明治維新や敗戦後の日本には「無」から0から、
いや、マイナスからの出発なのに政府政治のせいにしたり、
不況不況とか言う間もなく日本の発展に寄与した「呑舟の魚」たちが
たくさんおられるので、この現代の、このぬるま湯に、この瞬間に生まれて
生かされているのだから、もっと見習いたいものです。